私が小説を書き始めたのは小学生の時でした。元々文章を読んだり書いたりすることが好きでした。昔から今まで長い間続いている趣味として、自分が大切にしているものの一つです。
小学生の頃から大学生になるまで続けていける趣味はなかなかないと思っていますし、そもそもこのブログを書き始めた当初の目的は、「自分の書きたい文章の中でも小説とは異なるような内容の長文をどこかに掲載したいから投稿をする」というものでした。
そんな中で今更ですが、小説を書き始めたきっかけってなんだっけ??とふと思いました。初心忘るべからずとは言いますが、この機会に書き始めたきっかけを振り返ってみてもいいかなと思いました。なので今回のブログは、小説を書き始めたきっかけをお話していきたいと思います。
小説との出会い
私が初めて小説を読んだのは小学3年生の時でした。
小学3年生の時の担任の先生が読書を重視している先生で、先生はワン○ースが好きで、ワン○ースのキャラクターのカードを1000ページ読んだごとに1枚くれるといい、1年間で10000ページ読書をすると10人全員揃うというものでした。
当時は小学3年生ですから、頑張れば何かがもらえるといわれただけで簡単にやる気になりました。もちろん、3年生になるまで小説どころか絵本すらまともに呼んだことがありませんでしたから、最初はなかなか大変でした。
当時私が最初に読もうと考えたのは、かいけつゾロリシリーズでした。
当時かいけつゾロリシリーズは小学生の中で大人気で、小学校の図書室では貸し出しの際に一人1冊と決まっている程でした。他にも女子の中ではルルとララシリーズも流行っており、こちらも同じく貸し出し個数制限が設けられていました。
私はまず、図書の授業でかいけつゾロリの本を借りました。それこそ冊数には限りがあり、借りること自体争奪戦だったので手に入れるのは大変でした。
最初に読んだ小説こそかいけつゾロリでしたが、かいけつゾロリを読んでいくうちに次第に他の本にも興味を持つようになりました。当時は怪談話がとても好きだったので、怪談話を借りてみたりとだんだんと文字の多い小説を読めるようになっていきました。(ちなみに当時一番気に入っていたのは怪談レストランでした)
推しとの出会い
小学4年生のころ、私の中に読書週間は順調に身についていました。むしろ、普段の勉強より小説を読むほうが楽しく、授業をさぼっていた時もあったほどです。(授業中に読書していて何度も取り上げられていました)
ある日、私は祖母の家に行きました。祖母は私が読書を好んでいることを知っていて、母が過去に祖母の家に残していった小説を持ち帰るよう勧めてくれました。当時の私は基本どのようなジャンルの本でも読む人だったので、母が残していった本を適当に数冊持ち帰りました。
母が残していった小説の中には、夏目漱石の「虞美人草」や芥川龍之介の「羅生門」、森鴎外の「山椒大夫」など多くの名著が眠っていました。母は文系学生で、人類社会学的な勉強をしていましたが、彼女もまた読書が好きな人間で、趣味の範疇でそのような本を持っていました。
私がそれらの本の中から選んだのは芥川龍之介の「羅生門」でした。
当時は芥川龍之介という人間そのものも、内容も羅生門とは何なのかも全く知りませんでした。
ただ、サブタイトルに書いてある「鼻」という文字を見たときになんとなくおもしろそうだと思ったのです。鼻という単語に特別何らかの感情を抱いていたわけではありませんでしたが、花ならまだしも鼻を題材にするなんて私の中では前代未聞の事態だったのでその単語一つに惹かれたのでした。
そして実際に芥川龍之介の羅生門を読んでみると、言っていることはよくわからなかったが(おそらく語彙力の問題)、短編集のようで楽しく読むことができました。
特に私は羅生門の中に入っている「芋粥」という話を好んで読んでいました。芋粥を読んで、「こんなに面白い話を書く人が現代ではなく親よりずっと先の時代にいたなんて」と驚き、それと共に小説を書いてみたいという気持ちがわきました。
といっても、小学4年生の時の私はすぐに小説を書き始めた言うわけではありませんでした。
当時書いてみたいとは思ったものの、書き方はわからないし何を準備したらいいか分からず、小説を書いてみるまでにはなかなか至らなかったのです。また、当時はパソコンもスマートフォンも持っていなかったので、調べる術もツールもあまりありませんでした。唯一参考資料として得られたのは図書館や図書室の本のみでした。
小学生、ついに小説を書く
結局書き方に関する情報をあまり得られないまま、小説を書き始めることにしました。
家にあった「大学ノート」と呼ばれていたコクヨ キャンパスノートのチョッパー柄を手に、当時は小学校ではシャープペンシルを使うのは禁止されていたので、キャラクターが描かれた鉛筆で書き始めました。
当時、母の影響もありとある韓流時代劇ドラマにはまっており、当時読んでいたのが韓流時代劇を文庫本にしたものだったので、最初はなぜか韓国や中国の時代劇系ドラマをオマージュしたような内容の小説を書き始めました。(普通は青春恋愛ドラマ系を書くと思うんですけどね…)
ちなみに当時読んでいたのはキム・イヨンとチョン・ジェインが書いた「トンイ」の単行本を読んでいました。
この本を読んでいた理由として、私が小学生だった当時初めて見た韓流時代劇のドラマがトンイだったことや、地域の図書館にちょうどトンイの単行本の蔵書があったという理由がありました。
小学校には朝読書の時間がありましたが、私は続きが気になって授業中に隠れてこそこそ読んでいたりもしていました。同学年で読書が好きな人はいたものの、トンイのように1冊500ページ近い小説を読もうという小学生は非常に少なかった記憶があります。(授業中にこそこそ読むのは絶対によくないので皆さんはやめましょう)
まあそもそもトンイ自体知らない人が大半でしょうから…。(私も恐らく母親の勧めがなければ私も見なかったと思います)
まとめ
ま、そんなこんなで小説を書くようになって今に至るわけですが…。今小説でうまくいっているかと聞かれればご覧の通りです。何気に集中力がないのとこだわりが強すぎてなかなか一つの作品すら完成できないまま今に至ります。
でも、今こうしてブログを書いているのも、たまにクラウドワークスでライター関係の仕事をもらうことができているのも、小学生の時に小説を書き始めた経験からかもしれません。
今後ものんきにマイペースにブログの更新をしていくわけですが…正直ネタが多すぎて困っているのが現実です(笑)
書きやすいやつから暢気に書いていくので、お楽しみに!!
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