ライターの契約先が出会い厨だった話

Webライター

皆さんは出会い厨という言葉を知っていますか??

出会い厨というのはいわゆる

「相手がその気がないにも関わらず、ネット上で出会い目的で話しかけてくる人」

を指しています。(少なくとも私の中では)

まあとりあえず面倒くさい人ということです。ネット上で活動する女性で出会い厨に悩まされる人は非常に多いでしょう。

実際の話、私もその一人です。X(Twitter)のDMにもしょっちゅう来ますし、たまに初対面の人から言われたりもします。(実際迷惑なので女の子に試すのは辞めてください。男性は男性に試すのをおすすめします)

今回は、私がその出会い厨にとある副業サイトで出会ったお話をしようと思います。(ちなみに先に断っておくと、仕事の取引先です)

出会い厨との出会い

まず、私が出会い厨と出会ったのは大学に入り、お金を稼ぐために始めた某オンライン副業サイトでした。(多分、x(Twitter)をご覧の方はご存じだと思いますが、ここでは名誉のために伏せておきます)

私は体調面や、学校が忙しいという点から大学生になってもアルバイトをしていなかったので、少しでも貯金の足しになるようにと思い、始めたものでした。(現在はたまに学校内のオープンキャンパスのアルバイトをさせていただいています)

私は文章を書くのが小学生のときから好きだったので、小説を書いたり読んだりしていて、家には特級呪物のようなノートがいくつもありました。(高校生の時に部屋の掃除をしているときに急に出てきて発狂しながら捨てたため現在は処分済みです※この特級呪物の話はまた別のところでしましょう)

大学生になり、働き口に困ったときにさてどうしようと思ったとき、ネットでWebライターという職業を知り、Webライターを始めてみることにして、今に至ります。

結果的に稼げたかどうかはまた別のところでお話できたらと思うのですが、今回はその副業の最中に出会い厨と出会いました。

ここで出会い厨のプロフィールを紹介します。

性別:男性

年齢:36歳

職業:サラリーマン(ブログを書いていていつかは仕事を辞めたいらしい)

好きな食べ物:ラーメン

顔面はかっこいいといわれる方と自称していましたが、顔は見たことないので何とも言えません。(正直みたいとは思わなかった)本人が言うには裏垢の優良物件らしいので、もし会う機会があったらその際はお楽しみください。(ないと思いますけど)

(私は上の画像みたいなパターンだと勝手に思っています。ちなみにネットの大半はこれです。多分)

この方とは、ブログの代筆者の募集という名目で募集がかかっていて、その仕事に私が応募したことによって付き合いが始まりました。確かYoutube関係のブログだったと思います。(よくあるまとめサイト的なブログの代筆者でした)

正しくは、最初にタスクというアンケート形式でのお仕事募集に参加し、自己紹介文やどのような仕事に興味があるのかを答え、その後本案件のスカウトを相手の方からいただき、それに対して興味があれば私が応募するという形です。

応募から試用期間へ

私はタスクに回答後、相手から送られてきたスカウトの内容を確認しました。彼から提示された条件は、このブログを開設するずっと前の私、つまり、Wordpressでブログを開設することを目標にしていた私にとっては、非常に好条件だったため受けることにしました。(具体的には、WordPressの使用方法が学べる、SEOに関して詳しくなれるなどでした)

それこそ2000文字執筆して500円という安価なお仕事ではありましたが、500円以上に得られるものはあるので受けた方がいいと考えたのです。(文字単価は0.25円程度で、時給換算で約300円程度。ライターの仕事の中では比較的安価な依頼です)

それから、まず試しに能力を見たいので一本記事を書いてほしいと依頼が来ました。Webライターではよくあるのですが、まず正式な依頼をする前に相手の能力や適性を調べるために、相手に本番と同じ形式のものを依頼するものです。

報酬が出ない場合がほとんどでしたが、今回の場合は同額の500円がいただけるとのことで、非常にありがたいと思いました。(ただ、今思えば同額というのは一般的ではないのでプロフィールを見たときから、会いたいという気持ちがあって優良な依頼主を装ったのかもしれません。真相は定かではないですが…)

まあ実際、結構評判は良かったようなので(アプリ内の)、相手を見て変えている可能性もありますね。(それともトライアル期間の初回だけめっちゃ優しいパターンか?)

試用期間。そして本採用。

私に課せられた試用期間の課題は「3日間で2000文字の記事を作成する(リサーチ込み)」でした。難しそうに見えて、内容はいたって単純で相手から受け取ったマニュアル通りに見出しを付けたり、画像を挿入したりするという作業内容だったので、日本語が読めてパソコンを所持していれば正直誰でもできる依頼だったと思います。(パソコンでしか行えない副業だったのでスマホしか持っていない人はできません)

もちろんそんな依頼だったので、試用期間は難なくクリアしました。(普通にマニュアル通りの作業ができて、納期を守ることができれば誰でも簡単に合格できると思います)

そして、めでたく本採用という形になりました。(実はこの時、本採用数が少なかったり、継続依頼を受けていなかったため久しぶりの継続依頼をもらうことができてうれしい気持ちでした)

会議。そして不穏な空気。

その後、数日して正式に本採用が決定し、アプリ上の契約やサービス外連絡申請(アプリ外でやり取りする必要がある場合は、仕事の内容以外連絡をしないという前提で、アプリの方に申請するルールがある)を行い、某仕事用通話アプリでの通話での会議が決定しました。

主に会議の内容としては仕事の概要や今後の流れに関して詳しくお話をお伺いするという予定で、30分から1時間程度で終了すると相手から聞いていました。実際、会議を行うと業務内容に関しての説明は開始から約30分程度で終了し、非常にスムーズなものでした。

しかし、会議が終わり、解散かと思ったとき、相手が「ちょっと余談なんですけど」と業務とは全く関係ないお話を始めました。

出会いたい彼と、出会いたくない私

ちょっと余談なんですけど。と彼が話し始めたのは、私の設定していたアイコンに関してでした。私は副業アプリには基本的に自撮りアイコンで登録しているのでそれが珍しいという話でした。

確かに、自撮りアイコンは珍しいと思います。私もお仕事をしている中で自撮りアイコンの方に遭遇する機会は全くと言っていいほどありませんでしたし、そもそも3次元画像の人が少ない(クライアント側も、ワーカー側も)印象です。

最初は珍しいという指摘だけかなと思ったのですが、そこから別のワーカーさんのお話になりました。

「実際にお会いしたことのあるワーカーさんもいらっしゃいますよ」

そのワーカーさんはWordpressのアイコンを変更しているそうで、私がアイコンをきちんと変更しているという点から繋がってその話になったようでした。

彼が言うには、アイコンを副業サイトで設定している人は非常に少なく、アイコンを設定している人は信用度が高く、さらに自撮りアイコンの人は信頼度がもっと高くなるらしい。

まあ、そんなのはどうでもいいとして、彼はそのワーカーさんに関してアイコン以外にもあることを言った。

クライアント
クライアント

その方と実際にお会いしたことあるんですよね

私は耳を疑いました。ネット上で繋がっただけのクライアントとワーカーが会うなんてことがあるなんて思わなかったからです。(そういうような内容の注意喚起がサイト側から来たことも全くなかったので、本当に初めての経験でした)

そして、相手は私に「月華さん(私のライター名)も僕と会いませんか?」と言い出しました。実際にお会いしたワーカーさんもいらっしゃいますよ。と。

いや、無理だが。そもそも今日初めて話したばっかりだが。私は脳内でツッコんだ。そもそもなんで私はこいつと会わなきゃいけないのか。こいつと会うぐらいなら歌舞伎町に繰り出してホストクラブに通いたいぐらい。(年齢的にお酒飲めないし無理だけど)

ラーメンが好きらしい

彼は、どうにかして私と会いたいようで、「関東住みですか?訛ってないし関東住みですよね?池袋とか新宿で会えませんかね?それとも横浜とかがいいですか?」といった具合で気のない私に対して積極的にアピールを仕掛けてきました。

いや、何言われても会いたくないんだけど。と思いながら「私忙しいので、日程合わせるの難しいと思いますよ」と断った。それでも彼は、お食事だけでもいいんで。とラーメンを食べに行くことを提案してきた。彼が言うには、シュウマイのブログを書くぐらい中華が好きで、特にラーメンが好きらしい。

私、微塵も相手に対してラーメン好きとか、会いたいとか言ってないんですが?

相手がシュウマイやラーメンが好きなのはわかった。けど私は相手とラーメンを食べたくてこの仕事を受けたわけではない。それに、知らないおじさんに会うのにわざわざ時間を使うぐらいなら、他の仕事に時間を割きたい。お金ないし。

「私会うとか興味ないし、裏垢じゃあるまいし、仕事と出会いは割り切りたいタイプなので、仕事に関係ない内容ならやめませんか?」

私ははっきり断った。けれど…

「僕、裏垢優良物件なんですよね」

「僕、裏垢優良物件なんですよね。出会った人たちの評価もよかったですし。こんな人に出会えるチャンス。なかなかないと思いますよ」

彼はそれでもセールスを続けた。私は彼に対して興味は湧かないし、むしろ気持ち悪いという気持ちの方が大きかった。彼のこのセールス根性は、他のところに生かせば絶対にお金に結び付くのに…(何なら、そうすれば彼が語っていた目標である、ブログでお金を稼ぎ、仕事を辞めるというのも達成できるかもしれない)と思った。(あえて指摘はしなかったが)

会議終了。そして…

そんなこんなで話しているうちに、私が次の用事があるので会議を終える時間として事前に指定していた時間になった。相手はそれでもあきらめず、通話の切際に「検討しておいてくださいね」なんて言っていた。(そんなこと言われても会う気は皆無なのに…)

そして無事に打ち合わせ通り業務が開始された。合計月に原稿は10本。基本的に5000円月に稼ぐことのできる設定で、もし月に10本以上こなすことができたら一つにつき500円ずつ報酬が加算されていく方式だった。(使用していたアプリの仕様上、締め日が月末なので基本的に翌月末に報酬は振り込まれる形になっていました)

そして基本的に記事の題材や内容は向こうが用意する形になっていたので、最初に3件の案件の詳細をいただき、終わったら1件ずつ次の詳細が送られてくるという方針になった。

拒否…そして

私は早速記事作成を始めた。契約内容によると、3日で1記事作成することが義務とされていたので、言われたとおりにまず最初の記事を3日以内に書き上げた。書き上げた旨を相手に連絡し、修正も一通り終了して投稿が完了すると「どうしても会えませんかね?」とDMがきた。私は面倒くさかったので相手のメッセージを無視した。

暫くしても次の記事の詳細が送られてこなかったので少し不審に思ったが、相手も忙しい可能性もあるし、仕方ないかなと特に追及はしなかった。

そして、2つ目の記事が書きあがった。2つ目の記事が無事に投稿されても、暫く相手からのchatはなく、作業承認の通知しか届かなかった。さすがに2回連続は不審なので、私は確認のために相手に何か送ろうとした。その際に、さすがに前の会いたいという質問に答えないのはないなと思ったので、「もう少しお互いのことを知ってからにしましょう」と送り返しておいた。

暫くして、相手から返信が返ってきた。

クライアント
クライアント

「3つ目の記事をもって契約を切らせていただきます」

私は目を疑った。会えないだけで契約を切るとか正気か?もともと出会い目的で私に接近してきたのかこいつは。なんのためにこのサイトでワーカー募集してんねん。出会い系アプリに変えろよと思った。(もしかしたら口から出ていたかもしれない)

とりあえず相手に何か言うのも面倒くさかったので、「はい」と一言返してそのまま何も言わずに3つ目も提出し終え、そのまま契約を終えた。(ちなみに仕事をした後にお互いの評価を書くのですが、そこの評価はめっちゃ低くなってました。もちろん私は不快な気持ちにさせられた側なので低く書きました)

その後の話

結局その後、相手は私の作成した記事でお金を稼ぎ、今もブログ活動を行っています。(もちろん私以外が書いた記事もありますが、私が持ち込んだ企画に関しても使われているようでした。こちらに関しては報酬はいただいていません)

まあこのブログとは全く別ジャンルのブログを書いている方なので、相手の目に届くことはないとは思いますが、もし届いていたら謝罪のひとことぐらいは欲しいかなって思っています。

まあ、どうせこういう人はいろんなところで繰り返していて、痛い目見ない限り辞めないんでしょうけど…。

コメント

タイトルとURLをコピーしました